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Ayala Kyono Village 全体構想

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まちと共に育つ学び舎

栃木県那須烏山市にある小学校跡地を、地元のロボット製造工場新設に合わせて、地域の学び舎へと再編するプロジェクトです。私たちは、敷地全体の活用方法やそのデザイン方針を定める基本構想、広場のデザイン、第一期の複数の建物の設計を行なっています。

校舎は平群山の麓に位置し、当時の小学生が日常的に森に触れていた記憶が蘇る、自然豊かな環境が特徴的です。

また、運営会社は製造の自動化を図るロボットの開発・設計・加工・組み立てまで一貫して行う地元の有力企業で、全国に留まらず世界各国の人・技術・情報とのネットワークを持っています。

私たちは、そうした身近にある森林環境や、ロボット工場の求心力、地域に愛される校舎、地元の人たちとの人脈など、ここにある資源の空間的な連携を図ることで、単なる延命治療にならない、新しい出会いや学びが生まれる地域の学び舎を目指しました。

200~300人規模の地域イベントが開催できる広場や、アーティスト育成のためのアトリエ・ギャラリーとバーベキュースペース、資材置き場が複合した土間広場、キャンプやサウナといった自然体験ができる森の広場、小山高専とかんぴょうの皮剥き機を共同研究をするためにかんぴょうを育てている土の広場など、それぞれの機能や場の特性に合わせた広場の輪郭をはっきりとさせ、それらがこの敷地の中にぎゅっと集まったような全体計画とすることで、山の麓にある広大な校庭に多機能の秩序を与え、いろいろな特性の場所がなんとなく同居している環境を作ろうと考えました。

また、多額の投資をして廃校を一新するわけではなく、地域住民の歩幅に合わせてし少しずつ手を加えていく改修方針とし、ものづくりを通した人と人、場所と人とのつながりを作ろうと考えました。具体的には、第一期に資材小屋を建設し、そこを起点として校舎の内装改修や、ランドスケープ工事に着手するというものです。資材小屋建設時からも、ワークショップを通してロボット工場で働く従業員の方々に木材塗装や広場の舗装工事に参加していただき、ものづくりの文化を少しずつ育む計画としています。

たくさんの卒業生を輩出し、地域からこよなく愛されていた廃校を、地域から切り離すことなく、けれども新しい価値を付加し新しい姿へと再編することが本プロジェクトの大きな命題です。多様な形や質の広場の集合や、地域をものづくり段階から巻き込む設計プロセス、長期スパンで改修工事を支える事業設計など、建築を取り巻くランドスケープや、ワークショップ設計、事業開発といった幅広い事象をデザインの問題とし、これからの地域の学び舎について向き合っています。

LOCATION 栃木県
DATE 2024
STATUS 進行中
TYPOLOGY 廃校利活用

PERSON 武部大夢,長岡稜太
PHOTO nata studio

nata studio

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